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糸島の歴史
大祖神社(たいそ じんじゃ)(福岡県糸島市志摩芥屋675-1)
糸島市の神社
「牛」「梅」「雷」に溢れる福岡。
福岡県には「牛」「梅」「雷」の3つをシンボルにした神社が多く、太宰府天満宮で有名な菅原道真公も「牛」「梅」「雷」と縁があります。
道真公は、「梅」を愛し、亡くなった後、遺体を引く「牛」が足を止めた場所に太宰府天満宮を建て、怨霊となって「雷」を落としたというエピソードがありますが、この「3つをシンボル」とした一族と無縁とは思えません。
大祖神社 大祖神社 大祖神社 大祖神社
話しは変わりますが、また別の「3」を表すもので有名な住吉三神は航海の神様で海と深い関係があります。
福岡には、この他にも宗像三女神の神様がおられますね。
沖津宮の「田心姫神(タゴリヒメ)」
中津宮の「湍津姫神(タギツヒメ)」
辺津宮の「市杵島姫神(イチキシマヒメ)」
このお三方を一つで宗像神社のシンボルとなっております。

そんな3つのシンボルを考えながら、向かったのは、福岡県糸島市志摩芥の大祖神社(たいそ じんしゃ)様です。
ここは、芥屋の大門(けやのおおと)公園の近くにあり、福岡では有名な観光スポットです。すぐ近くにある駐車場に車を停めて、歩いて参拝に出かけます。
すると早速、神社内に「牛」を発見。
ちなみに大祖神社(たいそ じんしゃ)様の御祭神は、
伊邪那岐大神,天照皇大神,伊邪那美大神,彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊,玉依姫命,草野姫命,底津綿津見神,中津綿津見神,上津綿津見神,底筒之男命,中筒之男命,上筒之男命,神直日命,大直日命,八十抂津日命となっております。
糸島には「雷山」があり、福岡市の中心部に「天神」があり、多くの神社に「牛」がおります。大祖神社には誰かが後から作ったと思うかもしれませんが、神社に意味なく「牛」を設置することはありません。
旧約聖書でカナンの地を追われた7つの民が信仰していたのは「牛(バアル)」と「蛇(アスタルト・アスタロト)」。
これは、この糸島に古代から住む安曇一族と同じです。
先ほどお話しした住吉三神は航海の神様でギリシャ神話にも最高神ゼウス(雷)とポセイドン(海)とハデス(地獄)があらわれますが、これは、オリオン座の三つ星と関係があり、古代、航海をする海の民は、オリオン座を眺めながら海上の位置を確認したことからオリオン座が海人の守り神になったそうです。
余談ですが、牛の名前がついた神様に牛頭天皇がいらっしゃいますが、牛頭天皇(スサノオ)を祀る博多伝統の祭りが博多祇園山笠で、これまた「牛」と関係があります。
海神(わたつみ)と「牛」「蛇」
大祖神社
芥屋の大門。岩そのものが古代から神と言われる。
大祖神社
大祖神社は、海人が信仰した神社か?
大祖神社
かつて大祖神社は、神社の側に大日寺、善福寺の二神宮があったのですが、後宇多天皇(建治1275〜1277年)。※鎌倉幕府将軍は惟康親王、執権は北条時宗の時代に大日寺は泊村へ、善福寺は村中に移り建治寺と改称し、嘉永7(1854)年、神殿と神庫とともに宝物と古文書も焼失したとのことです。
この消失した古文書に海人の信仰した歴史があったかもしれません。それは歴史の謎ですが、この大祖神社からは、すでに海が見えており、歩いて数分のところに海岸があり、岩そのものが古代から神と言われる「芥屋の大門」があります。この大岩を見れば、縄文時代から信仰の対象となっていたことがわかります。歴史は人の手で書きかえられますが、地名や伝承、そこに設置してあるものに数千年の文化が刻まています。
大祖神社に参拝してあらためて先祖に感謝する心が芽生えました。何億人もの先祖のDNAがあって今、私たちがいることや、自然に生かされていることをこの地は教えてくれました。
大祖神社 大祖神社 大祖神社

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