~家のつくりやうは~
先日、見学会に来ていただいたお客様から
「セイケンハウスの家にはどうして大きな屋根が付いているのですか?」
とのご質問を頂きました。
~家のつくりやうは夏をむねとすべし。 冬はいかなるところにもすまる。
暑きころわろき住まいは、耐え難きなり。~
今からおよそ700年前の鎌倉時代に 吉田兼好が『徒然草』の中で詠った一文です。
簡単にいうと日本の気候は高温多湿の為、夏を快適に過ごせる家を作りなさい。
と言っているわけですね。
空調設備の整った現代の生活では、忘れがちなことですが、今からほんの少し前までの
日本の家造りで基本中の基本といった考え方でした。
北海道や東北地方ならいざ知らず、九州地区の家作りに於いては、まさにこの考え方が
理にかなっていると思います。
話を戻しますが、セイケンハウスのお家には必ずと言っていいほどデッキを覆う大きな屋根または庇(ひさし)が付いています。
まずはその『大屋根』についてですが、正確には『軒』・『庇』に分類されます。
簡単に説明すると『庇』は窓等の開口部の上に小さく張り出している部分で、『軒』は屋根
の延長部分と思って頂けると分かりやすいと思います。
セイケンハウスの『大屋根』はこのうちの『軒』に分類されます。
では、『庇』と『軒』がなぜ必要なのか? といった所から話していきます。
~日光の調整~
庇や軒があることで、夏場の日光が直接、室内に入り込むのを防ぎ、室内温度が上がるのを抑える。
逆に冬場は日光を多く取り込み、室内を暖かくしてくれます。
~雨対策~
開口部に軒や庇があることで、壁に当たる雨の量を軽減し、家の外壁を長持ちさせる。
また、梅雨時期でも窓を開けることができ、余計な空調を効かせずに済みます。
まさに先人の知恵ですね。
最近のお家は、デザイン重視なのか、コスト面での事なのかわかりませんが、軒や庇のないお家が多いように見受けられます。
しかし、上記のように永く快適に暮らすお家を建てる為にも、先人の知恵は取り入れたいものですね。
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