~ウッドデッキのすすめ~
前回のお話の続きになりますが、セイケンハウスのお家には必ずと言ってよいほど
大屋根(ひさし)があります。
そして、その大屋根の下には、やはり必ずと言ってよいほどウッドデッキを備えています。
どうしてウッドデッキが必要なの?
理由はいくつも在るのですが、セイケンハウスの家つくりにおいて大切にしている事として、『大切な家族や仲間達とで休日を楽しく過ごせる家』という考えがあります。
この『大屋根』+『ウッドデッキ』の組合せは本当に素敵な空間を作ってくれるのです。
そして、この素敵な空間は古来より日本の住宅においては当たり前に存在していました。
皆さんも、きっとご存知のはず。
それは、『縁側』 。
『縁側』とは、主に建物の東側や南側に建物よりせり出した形で作られる板張りの通路・空間のことです。
役割としては日差しの調整や風雨からお家を守ることを目的として作られた庇と合わせて
用いることで、室内でも屋内でもない曖昧な空間を作り出すことです。
この曖昧な空間は、お家の内と外を優しく柔らかに繋いでくれます。
そして、その優しい空間は住まう人にとって素敵な寛ぎ空間となるわけです。
ちなみに、沖縄地方ではこの縁側の空間を雨端(あまはじ)といい、玄関を持たない沖縄の古民家に於いては、お客さまをお迎えする場でもあったそうです。
今でも、田舎の方に行くとお婆ちゃんたちが縁側に腰掛けて、ご近所の方たちと茶飲み話に花を咲かせているのを見かけます。
しかし、時代の流れなのか、作り手の都合なのかは分かりませんが、最近のお家ではあまり見かけなくなりました。
だからこそ、セイケンハウスではこの素敵な空間を皆様のお家作りの中に積極的に取り入れていきたいと思っています。
OBのお客様宅にお引渡し後訪問すると、この素敵な空間でBBQしたり、子供達が元気に走り回ったり、皆様思い思いの過ごし方で楽しんでもらっています。
そして必ず言って頂ける言葉が、
『ウッドデッキがあって本当に良かったです!』
私達にとって最高に嬉しくなるお言葉です。
ウッドデッキ ・ ・ ・あえて日本の呼び名で言うと『縁側』ですが、
語源は、家の縁(へり)という意味だそうです。
しかし、こうして考えてみると人と人を繋ぐ『縁』(えん)という意味も含むのかなと思います。
忙しい日々を過ごす今の人達にとって必要なお家というのは、何もかもが機能的に作られたお家よりも、こういった一見無駄に見える寛ぎの空間を備えた住まう人に優しい家なのではないかと、セイケンハウスは考えています。