～使い続けるには理由がある～
セイケンハウスのお家の特徴として『杉の床』と『杉の天井』があります。
以前、杉の床に対するこだわりを述べさせていただきましたが今回はその
理由をもう少し掘り下げてお伝えしたいと思います。
杉の木は日本の固有種で本州北端から屋久島まで広く自生しています。
学名は Cryptomeria japonica クリプトメリア ジャポニカ。
語源は『隠された日本の財産』という意味だそうです。
古くからこの国で建築資材として永く愛され、使われ続けてきたのですが、そこには
しっかりとした理由がありました。
～全ては住まう人の健康のために～
杉の効能① 調湿作用
杉の無垢材の断面を見るとパイプ状の細胞がたくさんあります。
その細胞の中に空気中の湿気を吸収したり放湿したりしてくれるのです。
杉の無垢材が「呼吸する」と言われるのはこのおかげです。
一般的に室内の湿度が50%以上であればインフルエンザウイルスの97%が死滅し、
湿度が80%を超えるとカビなどの菌やダニが活性化すると言われています。
また、近年では夏場に室内において「熱中症」の多発が多く報告されていますが、熱中症の原因は室温より湿度が深く関係していることも解ってきています。
湿度が70%を超えると人の体は無効発汗状態となり体温を下げる効果がなくなるそうです。
お家の中の湿度を『杉の床』と『杉の天井』によって適正に保つことでウイルスの蔓延や
カビなどの菌とダニの繁殖を抑え、尚且つ夏場の熱中症のリスクを減らすことの出来る
快適な室内空間を作り出すことが出来るのです。
杉の効能② 有害物質を吸着
杉には近年の環境汚染からくる健康被害の原因とされる大気中の二酸化窒素（NO2）を分解する機能があることが確認されています。
二酸化窒素は窒素酸化物（NOｘ）の主要成分で主に喘息などの呼吸器疾患の原因とされているものですが、杉はその有害物質を70%～90％を吸着し分解してくれるのです。
その他にもホルムアルデヒドやオゾン、大気中のPM2.5等の浄化作用も確認されています。
これはもう、365日24時間体制で稼働し続ける天然の空気清浄機のようなものですね。
もちろん電気代もかかりません。
杉の効能③ 殺菌効果
杉に含まれる成分のなかに「フィトンチッド」という成分があります「フィトン」=植物が
「チッド」=殺す と何やら物騒な名前の精油成分なのですが、自然の森の中で樹木が自らを細菌や害虫から守るためにつくりだしたものです。
このような天然の殺菌効果を利用することでダニやカビなどの繁殖を抑えてくれます。
もちろん人の体には無害ですので、小さなお子様がいるご家庭も安心ですね。
杉の効能④ 癒しの効果
杉の無垢材で出来たお家の中にいるとすごく癒される気持ちになります。
その理由は杉の香り成分に含まれる「セドロール」が自立神経に作用し副交感神経を
活性化することで血圧の低下、心拍数の減少等の鎮静効果をひきだします。
これにより心身をリラックスさせる効果があるといわれています。
また、「天然セキステルペン類」は頭がすっきりして健康や学力のアップに貢献。
さらには、人の免疫力（サイトカイン）を活性化する効果も認められています。
この他にも、無垢材の不規則な木目の模様には「1/ｆのゆらぎ」と呼ばれるコントラストがあり、目の疲れを和らげ、リラックス効果があるとされています。
ストレス社会と言われる現代において、せめてお家の中だけでも住まう人たちが永く安心して健康で快適に過ごせる場所であってほしい ・ ・
「格好いいから」とか 「最近の流行りだから」 といった理由で無垢材を使うなら他にもたくさんの選択肢があると思いますが、セイケンハウスではこれからも『杉の無垢材』を使った『杉の床』と『杉の天井』にこだわりたいと思います。
大切なご家族の本当に素敵な空間を作るためにもぜひ『隠された日本の財産』である『杉』をみなさんのお家でも使ってみませんか。
