~和室について考える~
今回のお話は『和室』についてです。
お客様との最初のプランニングで必ずと言っていいほど出てくる要望の中で
『1階にリビングとは別に和室が欲しい』というのがあります。
『和室』日本人ならやっぱり畳の部屋が欲しくなりますよね。
もちろんセイケンスタッフも大好きです。
お家の中に和室を作ることに関して全く異論はありません。
むしろ、大歓迎です。
ただ、ひとつだけ考えて頂きたいのが『何のために和室が必要なのか』ということ
要はその和室の使い方なんです。
お客様に質問して必ずと言って帰ってくる答えが『お客様が来た時に・・』
もっと詰めると『お子様の家庭訪問・・?』といった意見が出てきます。
しかし、よ~く考えてみると『お客様』ってだれでしょう?
大概がお互いのご友人かご兄弟ご両親ではないでしょうか?
気心の知れた方たちなら、わざわざ和室に通してといったことをせずにリビングで
団欒なさると思うんですよね。
また、私自身も経験しましたが、年に一度の家庭訪問・・
先生の滞在時間は15分ほどリビングで話しただけでしたね。
以上のような理由で『客間としての和室』を作るのであればいっそのことリビングの
スペースを広げたほうが良いような気がします。
ただし、ご両親・ご友人などが遠方にお住まいで訪問時は長期滞在されるならば
リビングと独立した形の『客間としての和室』が必要になるかもしれません。
ただ、たまには畳でゴロゴロしたいとか足を伸ばして寛げる場所が欲しいという事であれば、リビングの一角に畳コーナーを設けるとか。
普段はリビングの一部として使いながら、いざという時にはしっかりとした客間としても使えるように可動式の間仕切りを入れたり、畳コーナーを小上がりにしてさり気なくリビングとの仕切りを作って上げるようにすれば遊び心のある和の空間が出来ると思います。
ついつい、『一軒家であれば和室の客間があるのが当たり前』と考えてしまいがちですが、
ちょっとだけその『当たり前』について考えてみることも大切だと思います。